🫒オリの自由研究大学🫒
  • 🚀プラトン宇宙船
  • 🌟メタティーチング
  • 👁️新しい予言
  • ⚽哲学
  • 😀船長室
  • 🔫

天才のイノベーション

6/25/2020

 
画像
天才ほどイノベーション向きの人材もいない。そういうわけで、今回は天才のメカニズムについて少し説明を加えていこう。

認知面での天才性
天才を説明づけるにはいくつかあって、まずはクリエイティビティを支える認知面の話だ。天才に特有とされる機能が、"認知的脱抑制"と呼ばれる働きだ。脳には無意識を走る無数の情報を自動でフィルターする機能があるわけだけど、天才の場合はその機能が弱いんだ。それを認知的脱抑制というんだ。だから、天才型の頭脳の方が、無意識下にあるより広大なデータベースにアクセスできるって仕組みがあるよ。だけど、単に"認知的脱抑制"があるだけでは統合失調症になったりすることもあるんだ。けれど、天才の場合は高い知能が広大な情報が管理できるようになっているよ。簡単に言うと、大きなワーキングメモリや高い知能が、普通の人より遥かに広大な情報にアクセスできる状態を持っているのが、天才の頭脳の特徴だ。そういうこともあって、天才の脳は何もしていないときに自動で働いて必要な情報を処理していると言われているよ。例えば、車の洗車をしていたら急に全く関係がない新しいおもちゃのデザインが思い浮かんだ!とか、そういう話のことだね。一般にみんながイメージする天才の天才的特徴は、認知的脱抑制に求められるよ。

もう一つある天才の認知面での強みは、正しい現実認識能力だ。これは主に、天才の間でよくみられる抑うつ気質がもたらす、楽観視がないという認知の癖をいう。天才は、持ち前の鬱になりやすい気質のために楽観視をしない。だから、認知するものが実態通り目に映るという特徴があるね。これは例えば、将来到来する社会的な危機を予言したりするという形で表れるよ。一般の人は、楽観的にものを見る癖があるから、将来起こる危機というのは中々認識されないんだ。ほら、ギリシャとかイタリアとか、馬鹿みたいにお金を使って国がダメになりそうだろ。ああいうのが一般人の認知でやる政治ってやつ。どっかのアジアの遠い東の国で作り過ぎた借金も、一般人の認知でやる政治ってやつ。

パーソナリティ面での天才性
もうひとつの天才と呼ばれる人に備わるのは、パーソナリティ面での強さだ。天才が備える気質には、レジリエンスとエンパシーがある。レジリエンスというのは、困難がやってきても柔軟に自分を変化させて事態を復元させる力のことを言うよ。これは、天才によくみられる躁気質と関係している。[鬱=天才]という式を頭に入れている人は多いけれど、それは商業主義で出回った単なる嘘で、実際の天才というのは"躁鬱気質"なんだ。ん?ああ、鬱病の人って多いだろ。だから、鬱は天才とか言ったり書いたりすると儲かる人がいるんだよ。でもそれは天才の実態じゃないんだよね。なぜなら、作り出す力や復元させる力は躁気質に由来しているからなんだ。そういった躁と鬱が行き来する気質のために、天才は高いエンパシー能力を持つ。これは、自身の感情がどん底からてっぺんまでを味わうために、他者の感情を理解して共感する能力が異常なほど高まるんだ。

まとめ
だから、天才的な人って言うのには、認知的脱抑制に基づくクリエイティビティ、鬱傾向に基づく正しい現実認識、躁傾向に基づく復元力、それらを統合的に発揮する高いエンパシー能力、というのがあるね。つまり、天才って言うとすごく良いなって憧れる人もいるかもしれないけれど、天才って相当に精神力を削られる存在だと思うね。だって、幸と不幸をどちらも背負って生きていかなければならないわけだからね。

僕は今まで生きてきて、色んな活動に積極的に関わって来たけど、この天才特有の気質を持っていた人は一人しかあったことがないね。つまり、理解されない孤独も併せ持つんだろうね。

    カテゴリ

    すべて
    マスキュリズム
    少年の存在論
    知識
    予知

    RSSフィード

©2017-2023, OlLy's Vrije RESEARCH Universiteit.
ALL RIGHTS RESERVED
Privacy Policy
  • 🚀プラトン宇宙船
  • 🌟メタティーチング
  • 👁️新しい予言
  • ⚽哲学
  • 😀船長室
  • 🔫