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倫理的消費と充足感

6/25/2020

 
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倫理的消費(ethical consumption)とは、日本ではあまりなじみがないけれど、人間・社会・環境などに倫理的に配慮した消費活動のことを言う。エシカル・コンサンプションは、理性的な消費の一つだと僕は考えている。今回は、理性的消費と個人の充足感について話そう。

欲求とは我慢が効くものだろうか。例えば、手焼きのハンバーガーのお店に行列が出来ていて、肉の焼けるそれはいい匂いがしてきたとしたら、食べたくなるものだろう。それはつまり、ハンバーガーの良し悪しの話もあるけれど、第一には人間には欲求があってそれが解消されると満足するようにできているからだ。ここに、断捨離論の誤りがある。人間は欲しくなるようにできているのだから、欲しがらない精神論を植え付けるのではなく、理性的な欲しがりが出来るようになるほうが何より合理的なんだ。

ここで考えて欲しいのが、エシカル・コンサンプションだ。さっきのハンバーガーの例で言えば、牛は環境に配慮されて育てられているのかとか、バンズの小麦やピクルスやオニオンなどはオーガニックなのかとか、セットで来るコーヒーはフェアトレードなのかとか、そういう理性的な検証をすることが倫理的消費に繋がるんだ。だけど、僕はもちろん、単なる調べる手間の面倒事として、これを君たちに薦めたいわけじゃない。

僕が考えるのは、こういうの(倫理的消費)って、君たちの消費の充足感に繋がるんじゃないのかなってことだ。例えば、エシカルなハンバーガーを一つ選ぶのには、なかなか知識がいるだろうね。人よりよく知っていないと良い選択はできないのだから、一つの選択でうまくやったときの満足度そして充足度は大きいと思うよ。それにハンバーガーの話で言えば、そういう理性的で倫理的な良いものが自分の体を作っていくとなると、悪い気分はしないはずさ。

これは食べ物以外のものでもあり得る話だと思うよ。例えば、僕はヘッドフォンをいろいろ使うのが趣味なんだけど、部品に皮革が使われることがよくあるんだ。これが、環境に配慮したハイテク繊維とかで置き換えられている製品もあって、なかなかいいなあと僕は思う。テクノロジーの結晶が、地球上の資源の使い方をうまくやるようにしていくというのは見ていて興味深いし賛同できるものだ。この環境への配慮を、歪んだ精神論である断捨離論で達成しようとすれば、僕が色んな機材で音楽を楽しむ楽しみは永遠に奪われるわけだ。だけど、本当に賢いのは、人間誰しもある欲求と折り合いを付けることのできる方法なんじゃないのかな。

だいたい、断捨離断捨離って、そんなことしたら男が最初に捨てるのは、古くなった奥さんでしょ。だって、日本の男性はみんな若い方がいいって言うじゃないか。僕は何度も、美人の方が若いだけより絶対いいんだよ!って言ってもも聞く耳持たずで、若ければいい若ければいいって、断捨離ってこういう考えにしか行きつかなくなると僕は思うんだけどね。

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