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"フツーになりたい?"

"僕なら、ジユーを選ぶよ"

[オリバーの自由帳]

善きリーダー

12/10/2019

 
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善きリーダーとは何かについて、僕はかなり学んだものだと思う。CEOの父が徹底して、リーダーの資質について僕に教え込んだし、法と倫理がなければ繁栄は続かないこともよく学んだ。手短に言えば、従えるものと従うもの間において利害が適正に一致していることが何より重要であるということだ。

僕はエマニュエル・マクロンは好きだった。彼は哲学を深く学んでいるし、ENAの出身者であるにも関わらずちょっと異色だった。彼はわかりやすいリベラル右派のアイコンだった。そうだ、若い世代を代表する善きリーダーが来たことだし、僕も政治に関しては、民主主義に関してはもう少し前向きな展望を持つべきかもしれないと思った。だが蓋をあけてみると、彼は民衆との約束事を何一つ守れない古い政治家だった。"マニュ"は、形を変えた新自由主義者でしかなかった。彼のやり方では、僕らの階級は守られない。やり方は、もっと下に降りて考える必要があるだろう。

大衆は知恵など付けてはいないが、ソーシャルメディアは階級闘争をより柔軟にやれるよう大衆に力を与えた。ソーシャルメディアのもたらした全員参加の民主主義が、ジャーナリズムの力を大きく減退させた。無教養の扇動家がアポリティークな大衆を巻き込んで民主主義を死に追いやった。新聞が騒いでいるうちはまだよかった。僕はジャーナリズムが好きではないが、一級の知性と教養とが優れたジャーナリストの間では尊ばれていたことは知っている。考え方は違おうと、ジャーナリズムと専門家とは同じエリーティズムの産物だ。だが、事態の全貌が見えない人間に、発言権などを付与すればどうなるか。民主主義の死だ。ソーシャルメディアは、事実、民主主義の未来を暗くし、場合によっては既に死に追いやった。

僕はだから、政治にはかかわらないと決めた。どんな旗の振りかたをしてみたところで、そこに階級の壁がある限り民衆は恨みを拡散させるだろう。僕もこの悪しき大衆中心主義の中で、ただ一人の人間として気楽に生きよう。アッパークラスからワーキングクラスまで、今では同じNikeのスニーカーを履く。ほらね、僕らは平等だ。誰にも何の追加の責任もない、平等の中の市民であるばかりだ。なぜなら、今ではみんなポケモンをやりNikeの靴を履くのだから。ピカチュウとはみんな子供のころは一緒に遊ぶ時期があるだろう。上も下もない時代なんだ。

僕は僕を望む人にとってだけのリーダーであり続けよう。

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