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[オリバーの自由帳]

AKG N40 vs BOSE QC30

11/25/2019

 
画像
QC30着用例(ハロウィン)
AKG N40 + Shure BT2 と BOSE QC30 を比較していこう。

まず、この比較はおかしい。N40はハイブリッド型でも高級機だしShureのBT2はハイレベルなアンプを積んだBluetoothケーブルだ。BOSE QC30はノイズキャンセリング搭載型だし、イヤフォン部分は価格の1/3くらいの性能だろう。

互いの優れた点を比較するとこんな感じ

N40 + BT2
高音が伸びやか
音の分離に優れる
音が生々しい

QC30
低音が豊かで音楽的
音場が広い
環境ノイズがない

ここからは僕の推測なんだけれども、QC30はソフトウェア処理をして音をいじっていると思う。このソフトウェア処理がとても優秀だ。そのおかげか、ワイヤレス化したN40に対し、QC30が必ず劣っているのかというとそうも言えない。音の広がりや低音の深さ、そして外で聴く分の音楽的楽しさという点から言うと、QC30の方が面白いような気がする。

夏休みに、パリでのイキり用に買ったHarman Kardon SOHOから学んだことは、割り切りということの大事さ。オーディオというのは、ポータブルであってもケーブルから何からこだわって、何コアのシルバーがどうとかやっていくと、きりがない。そして、服のスタイルはやぼったくケーブルが絡んで見れたものじゃなくなる。どこかで割り切るはめになるなら、もっとも美味しいところで割り切りたい。

N40のように、ハイファイを志向している機種の方が、音が細やかで澄んで綺麗なのは当然だ。だけど、XelentoとN5005という最高峰を使い込んでみてわかったことは、オーディオの内向性からは距離を置いていいかなと思うようになった。僕にとって重要なことは、音楽それ自体ではなく、音楽から得られる洞察だ。高音質と言うものが洞察を保証するのかしないのかで、音質に向き合う考え方も変わってくる。

BOSEの音造りって、典型的なリアの音造りだ。内省的な人のオーディオじゃなくて、活発で外向的な人向けの音造り。ノイズキャンセルとかに力を入れているから、内向的な層を目指しているのかというとそうでもない。100点は無理でも、常に90点は狙える可能性の音色で調整してくるというのは、よく考えるととても難しいことだ。マニアックというのは大事だが、習えるところのある商品こそよく使ってみて、人々が何を好むのか見極めたい。

QC30ではクラシックは聴けないという人がいるけれど、それは相当線の細い高級な音に慣れてしまったから思うのだろう。だけど、よほど良い環境で聴かなければ、クラシックもホールでは音が繋がってしまって繊細さは失われる。クラシックはBGMとして聴く僕が思うのは、鮮明な解像度よりダイナミックレンジの方が重要だということだ。そしてQC30は、聴いたところのレンジは悪くない。そして何よりノイズが消えるから、音楽を聴く土壌ができる。ノイズがないということは、活動の効率を上げるうえで非常に重要なことなのだと、改めて知った。

このままいくと、トゥルーワイヤレスしかイヤフォンは持たなくなってしまうかもしれない。それでもいいかな。何事も、極めるくらいにやり込んだという経験こそが大事だし、次に生きてくるだろう。

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