Bose SoundSport Freeのレビュー。
再生機器とテスト音源については長いので、末尾に書いてあるよ。 おすすめ度:★★★★☆ ■全体的な印象 ミッドナイトブルー+イエローシトロンを選んだが、スポーツしている感のあるカラーがとてもいい。本体は大柄だが、造りがしっかりしているので安っぽさはない。商品の世界観がしっかりしているので、手に入れたときの満足感が高かった。 ■ドライバ 分解した画像を提供しているウェブサイトやポートから見えるドライバの具合から推測するに、Bose SoundSport Freeのドライバサイズは14-10mmの間くらいだろうと思う。つまり、半開放型ということもあってかなり大型のドライバを載せているのだろう。Klipsch T5 True Wireless(5mm)やNoble Audio Falcon(6mm)は、音の再現に余裕がない独特の人工的な鳴り方がある。それらは、変な振動を含んでいるというか、違和感がある感じだ。一方で、Bose SoundSport Free(推定14mm-10mm)やMW07 GO(10mm)は、音の再現が滑らかで充分なリアリティがあり違和感は少ない。うーん、ドライバ口径は、音質をかなり左右している印象を持つんだけど、どうだろう。やっぱり、小型ドライバって妥協した音質だと思うんだよね。 ■高・中・低音 高音域、中音域、低音域と非常にバランスが良く整って鳴っている。重低音が鳴りつつも高音が伸びていくので、聴いていて非常に満足度が高いバランスだ。集中して聴くと高音域の高い部分へと伸びていく空気感が物足りない気がするが、半開放型特有の音の抜けの良さのおかげで高音域が足りないという印象は与えない。 ■各楽器や声の質感 トゥルーワイヤレスとしては、自然でリアリティのある音色だ。個々の楽器の細部より、音楽という全体として楽しめる描写の仕方だと思う。 ■音の分離 分解能 トゥルーワイヤレスとしては、分離は良いほうだ。広い音場に音がのっていくから、より分離して聴こえる。あまり細かく鋭く描いてくれるわけではないが、楽器数の多い音楽でも楽しんで聴くことができる。 ■サウンドステージ 半開放型なので、インナーイヤー型としては非常に広い。サウンドステージが広いので、音も自然とくっつかず分離して聴こえる。 ■付け心地・装着感・その他 大柄だが軽量、そしてStayHearチップのおかげもあって付け心地は素晴らしい。半開放型なので、汗ばんで湿気が籠もったりもせず快適度はかなり高い。 ■遮音性 半開放型なので遮音性は全くないというわけではないが、AirPodsよりまし程度。基本的に遮音性を期待して買うというより、外音を自然に取り込める点を評価して買うイヤフォンだね。 ■Bluetooth Bluetooth 4.1、2020年基準で考えると古い。けれど、Bluetoothのバージョンで音質が変わるわけではないし、通信の安定性も個々のモデルのアンテナ配置などの設計によるところが大きいから、バージョンは話半分くらいに考えた方がいい。T5 True Wirelessは、バージョン5.0なのに部屋の中でも1時間に一回くらいは切れる。ちなみに、SoundSport Freeは、新しいロットとファームウェアでは、左側がドロップしやすい問題が解決されているようだ。 ■充電ケース 少し大振りだが、大きすぎるということはない。ただ、この大きさならもう少し充電できる時間が長くても良かった。 ■まとめ Boseでこれだけ音が良いとなると、なんというか、最初からBoseでも良かったのかもと思った。
再生機器・環境
SONY ZX300 & WM1A & NW-A50 テスト音源 *FLAC 44.1khz 16bit Misfits, Hakuna Matata, Thousand Knives, Shining Boy & Little Randy, Messiah: For unto us a child is born, Bach Christmas Oratorio BWV248, Brahms Intermezzo Op 118 No 2 *FLAC 44.1khz~192khz 24bit (High-resolution audio) Death with Dignity, Atlas song, Bad Romance, Trigger Bang, Unbreakable, Ballet Mecanique, La Valse |