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[オリバーの自由帳]

A50 ZX300 WM1A 比較レビュー

12/19/2019

 
画像
A50 おすすめ度:★★★★☆
ZX300 おすすめ度:★★★★☆
WM1A おすすめ度 :★★★★★

結構前に作った比較なんだけど、読む人もいるかなと思って再掲載。
長いので、テスト音源は文末にあるよ。

■全体的な印象
A50:
ブルーを買ったけれど色味はよく、質感は良くも悪くもない。アルミキャビネットがどうとかより、
A50に必要なことは樹脂素材で軽量なことだったんじゃないのかな。A50で困ることは、イコライザ5バンドが2種類までしか登録できないことだ。

ZX300:
ZX100と比べて平らになった分、滑りやすくなった。バッテリー持ちが悪くなったのは、容量減少以上に致命的だね。ブラックよりシルバーの方が金属感があって、かっこいい。3つの内では液晶の品質が一番よくない。

WM1A:
こんなにでかくて重いのは、部屋用だ。バックパックに入れると操作できないしね。液晶はZX300よりかなり彩度の高いクリアなものが使われている。ボディの造りは明らかに、こちらの方が上だね。こっちのブラックは、表面も金属の塊感がしっかり出ている。手に取ると価格以上に差を感じると思うね。


■高・中・低音、イコライザへの応答
A50:
ZX300と比べると、高音と低音が少し盛ってあってドンシャリ度が上がっている。低音が特徴的というか、タイトで硬い。このきらびやかな味付けは一聴は綺麗だけれど、少し耳障りで騒がしい。アンバランスではZX300と同じという話は、嘘だ。

ZX300:
高・中域はWM1Aとそう変わらないけど、低音はWM1Aより盛ってある。A50より全体のバランスがいい。だけど、重低音の部分が軽いというか、上ずった低音というか、腰が高い。外で使うこと前提の、調整がされているってことだろう。

WM1A:
低域がかなりしっかりしているので、音楽の全体のバランスがきれいに整う。どんなに高音まできれいに伸びていても、ベースの部分が整っていないと音楽は美しく響かないということを教えてくれた。


■各楽器や声の質感
三機種の違いはダイナミックユニットを積んでるイヤフォンだと顕著だ。BA型のみのイヤフォンだと、この質感の違いはちょっと分かりにくい。

A50:
ディテールよりは鮮やかさで聴かせる質感。3機種の中では一番精細さが少ない。


ZX300:
楽器の成り方がドライというか、質感が無機質的。ともすると電子的。解析的に聴く音色。

WM1A:
明らかに楽器の音色がリアル。音色の質感や、細かな振動まで再現してくる。精神が高揚する音色。音色の生々しさが高い。


■音の分離 分解能
A50:
3機種の中では、低音域の分離が悪い。それ以外はZX300に近い。

ZX300:
ZX100からはかなりの進歩、WM1Aと比べてもそう見劣りしない。

WM1A:
ZX300と比べれば、細かな音も拾う。けど、外で聴いてる分には差はそれほどわからない。


■サウンドステージ
A50:
音場はZX300と比べるとわずかに狭いが、騒ぐほどには変わらない。

ZX300:
WM1Aよりは、一回り狭い。音場が狭い分、音の分離も劣るように聞こえがち。

WM1A:
ちょっとしたホール感というか、音楽が見渡せる広さがある。


■Bluetooth
A50:
3機種の中では、一番通信が不安定で送信が弱いようだ。おそらく小型の筐体にアルミキャビネットを奢ったせいじゃないかと思う。

ZX300:
aptXでの通信は安定していて、aptX HDを使うと少し途切れやすい。

WM1A:
ZX300と同様。


■DSEE HX
搭載されている新型のDSEE HXは、ストリングスが高音の伸びを補ってよりクリアに、パーカッションが空間表現をより広くしてくれる。どちらが合うかはイヤフォンやヘッドフォンとの相性の差が大きい。ともあれ、DSEE HXは音源をハイレゾ的にしてくれるので、かなり便利だ。

■DCフェーズリニアライザー
DCフェーズリニアライザーは、低域の質感を生々しくするのにかなり効果的だけど、バッテリー消費が大きい。だけど、良質な低音の有無は音楽体験に大きな差を生む。すっきりならせたいときはタイプA STANDARD、重心を低く据えたいときはタイプB LOWが合う。個人的にね。

■バイナルプロセッサー
サーフェスノイズが音の分離をよくして、細かい音を聞き取りやすくしてくれる。僕は基本的にサーフェスノイズを使うようにしている。

■まとめ
誰かも言うように、物は値段なりだということだろうね。外で使う分には周囲のノイズの影響で大した差はないけど、室内で聴き比べると、A50はZX300の代わりにはならないし、ZX300はWM1Aの代わりにはならないとわかるだろう。

再生機器・環境
SONY ZX300 & WM1A & NW-A50
(アンバランスでテスト)


テスト音源
*FLAC 44.1khz 16bit
Misfits, Hakuna Matata, Thousand Knives, Shining Boy & Little Randy, Messiah: For unto us a child is born, Bach Christmas Oratorio BWV248, Brahms Intermezzo Op 118 No 2

*FLAC 44.1khz~192khz 24bit (High-resolution audio)
Death with Dignity, Atlas song, Bad Romance, Trigger Bang, Unbreakable, Ballet Mecanique, La Valse

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