Master & DynamicのMW07 GOのレビュー。
再生機器とテスト音源については長いので、末尾に書いてあるよ。 おすすめ度:★★★★☆ ■全体的な印象 MW07 GOは、やっぱりデザインがいいね。周囲でもこれはデザインの評判がいい。 TR90という医療用の樹脂が使われていて、質感は意外に良い。デザインは少し子どもっぽいけれど、それはそれでわるくないことだ。 ■ドライバ 10mmのベリリウムドライバが搭載されている。大型ドライバの迫力が、確かにあるなという音がする。同じくベリリウムドライバを搭載するM5-1Dに近く、切れ味の良い音がする。それはベリリウムのおかげかもしれないし、そうじゃないかもしれない。ベリリウムのおかげだと思っておくと、ドライバが有難く感じられ満足感と幸福度が高まってくる。 ■高・中・低音 中音域が少しへこんでいるけれど、高音域から低音域まで元気に鳴っている。いわゆる現代的なドンシャリV字サウンドで、Marshall Minor IIが密閉型になったというと印象は近いと思う。ただし、Minor IIよりも音のバランスはかなり良い。 ■各楽器や声の質感 生き生きとして描写がとても現実的だと思う。現代的なディテールを描く系で、一番人気の王道の描写のように思う。このまま高級化を進めるとAKG N5005になる感じの路線だ。つまり、MW07 GOは決して本当の意味で生々しいというわけではなく、人工的なリアルさを突き詰めているということだね。T5 True Wirelessで聞こえた音のざらつきは、MW07 GOではかなり少なくなっている。 ■音の分離 分解能 MW07 GOは、トゥルーワイヤレスとしてはかなり良い方なんじゃないかなと思う。Klipsch T5 True Wirelessよりも一段はっきりと楽器を分離して鳴らしてくれる。 ■サウンドステージ AKG N40くらいはある、遠すぎず近すぎることもないという音場だ。ちょうどよい広さがあるから、音の分離の良さと合わさると、非常に音楽の見渡しが広い。 ■付け心地・装着感・その他 全体に付け心地はよく、シリコン製のウイングのおかげで脱落はしにくいと思う。MW07 GOは、MW07 PLUSよりも軽量なのでその点も高く評価されていいと思う。高価な方が自分のライフスタイルと常に合致するとは限らない。RHAの2段イヤーチップに交換したら、音の解像度や鮮明度が上がった。サイズもちょうどよく合う。 ■遮音性 遮音性は平均的だと思う。すごく良いということもなければすごく悪いということもない。 ■Bluetooth 通信は途切れにくい。トゥルーワイヤレスの平均がどこにあるかはわからないが、MW07 GOの通信の安定性は特に問題とならない水準だと思う。QC30のような鉄壁の安定力を持っている機種には、もちろんかなわない。Bluetoothバージョンは5.0、aptX対応。 ■充電ケース スポーツモデルということは、ジュースくらいこぼしても何ら問題ないということだが、肝心のケースはおしゃれファブリックで吸水する。おしゃれだが、汗を吸ってしまうケースは減点対象だ。 ■まとめ これなら有線から移行しても不満は出にくいと思う。どのジャンルでも鳴らせるし、デザインは良いし、実に万能なトゥルーワイヤレスだろう、たぶん。
再生機器・環境
SONY ZX300 & WM1A & NW-A50 テスト音源 *FLAC 44.1khz 16bit Misfits, Hakuna Matata, Thousand Knives, Shining Boy & Little Randy, Messiah: For unto us a child is born, Bach Christmas Oratorio BWV248, Brahms Intermezzo Op 118 No 2 *FLAC 44.1khz~192khz 24bit (High-resolution audio) Death with Dignity, Atlas song, Bad Romance, Trigger Bang, Unbreakable, Ballet Mecanique, La Valse |