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"16分析一般応用はnoteから読んでね"

"Oliver Arata Takahashiのnote"

[16分析理論]

16分析プラグマティズム

12/13/2019

 
画像
retrieved from www.researchgate.net
プラグマティズムとは、僕の16分析を成立させている古くて新しいものの見方だ。プラグマティズムそのものは難解だから、僕が16分析で簡単にして説明しよう。

まず、プラグマティズムの話から始めよう。プラグマティズムの定義が一見論争の的で分かれているといった印象を与えがちなのには、プラグマティズムには三種類あるからだ。覚える必要はないけど、ざっと読んだらいい。

チャールズ・サンダース・パース
(INTP 1839-1914)

第一のプラグマティスト。プラグマティズムの創始者、数学者であり論理学者。あまりにインキャだったため、俗世を拒み自宅ラボ地下で孤独死した。遺稿が最近脚光を浴び、パースの理論に基づくアプリケーションが色々開発されはじまっている。パースは、時代に対して早すぎた人だ。パースの理論の特徴は、エラーの完全な排除あるいは発見。

ウィリアム・ジェイムズ
(
ENTP 1842-1910)

第二のプラグマティスト。プラグマティズムを広めた人、心理学者。あまりにヨウキャで大人気だったが、オカルティズムへの強い憧れから、最後は宇宙思想に至った。若い時期に発表したプラグマティズムが流行ってしまい、J.S.ミルなどから受け継ぐ自由思想などは抜き去った状態でかなり歪曲した理解がなされている人物。彼はいわゆる一般に知られるプラグマティズムを構築し、かつ古いプラグマティズムに対し厳しい批判を加えている本人だ。ジェイムズの理論の特徴は、徹底された多元主義と自由への信仰。

ジョン・デューイ
(ENFP 1859-1952)

第三のプラグマティスト。別のプラグマティズムを構成した人、政治哲学者。割とひどい英語の悪文を書き散らし、解読困難なテクストを多数残し業界を翻弄し続ける人物だ。かなり大胆な解釈をすると、彼はフランスにおける、ジョルジュ・バタイユかジャック・デリダのような感じだ。要するに、ややとても言語不明瞭で、つかみどころがない。デューイの理論の特徴は、熟慮民主主義と可能性の保持。



16分析プラグマティズム
この三人の中でも、特にパースとジェイムズの理論を援用して構築しているのが、僕の16分析だ。つまり、自由と多元主義を成立させるために意識のプロセスを可視化し行動(プラグマ)を決定していく。その行為の結果から見ればある意味デューイ的だけれど、僕は基本的にデューイの考え方とはそりが合わない。なぜなら、ソーシャルメディア以降の僕らは旧来の民主主義が成立しなくなったことを知っているからだ。早くから受容されている分、デューイの考えは陳腐化を免れなかったといって差し支えないだろう。僕の16分析上で、ジャック・ラカンの精神分析とモーリス・メルロー=ポンティの現象学が接続して働くことが出来るわけは、パースとジェイムズのプラグマティズムが基礎にあるからなんだ。

結局、アメリカの思想って?
それでここまで読んだ人は、あれ?自分が聞いてたプラグマティズムと全然違うぞと思うだろう。一般に日本で理解されているプラグマティズム、特に政治やビジネスの文脈からの理解は、いわゆるプラグマティズムではないんだ。実用主義・行為主義・功利主義、というのはアメリカの思想家アイン・ランド(ENTJ 1905-1982)による影響が大きい。アイン・ランドの思想であるオブジェクティビズムは帰結として、アメリカの社会というものを結んでいる。つまり、行為と結果に最大限の重きを置いているように見える。すると、なんだかそれはプラグマティズムの信仰告白に近い色彩を持つ。アメリカの思想の多元性をよく知らない人が、両者をごっちゃに受け取ると、ああこれがプラグマティズムなんだ…と思えてくるってわけだ。

最後に、アメリカの思想の版図を16分析で整理してみようか。ENTJが広めた利己主義(現実主義)の美意識という傘の下に、INTPの未来論理学研究があって、ENTPの多元的宇宙思想が広がっていて、ENFPの民主主義への絶対的確信がある。これが、アメリカの知的な意味での思想の様相だろう。プラグマティズムが支配的である前に、オブジェクティビズムが決定的であると、僕は思うね。

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