透明のアンテド
  • オリバーとアラタ
  • カレッジ案内
  • 神秘
  • 叡智
  • 恋愛
  • 精霊文学
  • ジユー
  • 作者
"16分析一般応用はnoteから読んでね"

"Oliver Arata Takahashiのnote"

[16分析理論]

プラグマティズムと心理機能

12/23/2019

 
画像
一般にプラグマティズムは、日本で言うところの"論より証拠"的な考え方だと曲解されているけど、それはあまりにひどい間違いだ。実際、あらゆる可能性を保持するのはプラグマティズムの立場なんだ。今回は、プラグマティズムの特異性について心理機能で説明を加えていこう。

プラグマティズムは、見えない真理に対して特別扱いをしない。例えば、日本人が好きな"他人の迷惑にならないようにしなさい"と言う言葉の、特別な意味を認めたりはしない。日本人ならばわかる特別な意味というのは、記述され説明可能になるまで、プラグマティズムでは論じない。他には、"INFPだから自分は特別だ"とか、"INTPだから自分は賢い"のような空想も一切棄却する。これは、否定をしているのではなく、多元的可能性を保持するのがプラグマティズムの特徴だからだ。つまり、プラグマティストは、INFPは特別であるかもしれないけど、その証拠は今のところないですよ、と言っているわけだ。

だから、プラグマティズムには以下のような特徴がある。

例:
ある対象を理解する場合

Se:
それはAかもしれないし、Bかもしれない

Si:
それはAだったかもしれないし、Bだったかもしれない

Ne:
それはAになりえるかもしれないし、Bになりえるかもしれない

Ni:
それはAでありえるかもしれないし、Bでありえるかもしれない

Te:
それはAとして働くかもしれないし、Bとして働くかもしれない

Ti:
それはAゆえに働くのかもしれないし、Bゆえに働くのかもしれない

Fe:
それはAと思われるかもしれないし、Bと思われるかもしれない

Fi:
それをAと信ずるかもしれないし、Bと信ずるかもしれない



どう?だいたいわかったかな。プラグマティズムは、短絡的に見た結果がどうこうではなく、可能性の両端を検討するというプロセスを取る。信じるべき理由があるなら信じるし、ないのならば信じない。

最後に少し専門的なこと言うと、プラグマティズムをかなり浅く学んだ人たちが、プラグマティズムを何かの短絡的結果主義だと曲解している場合が多いようだ。日本のこういうのは、大体の場合、唯物論なき物質主義に基づく考え方が原因になっている。日本は現代に入るまでアジアの貧困の中に在り続け、唯物論を構成するほどに文明は進歩してこなかった。本質や実存を論じる以前に、極めて原始的にすべてが雑多に交じった状態だった。だから、その視野のままプラグマティズムを見ていると、プラグマティズムが背景に走らせている未来から現在を構成するプロセスが見えてこないわけだ。すると、どうなるかと言うと、"論より証拠"という短絡的な発想に落ち着くわけだ。

    カテゴリ

    すべて
    16分析理論

    RSS フィード

©2017-2020, The Toumei no Antidote.
ALL RIGHTS RESERVED
Privacy Policy
  • オリバーとアラタ
  • カレッジ案内
  • 神秘
  • 叡智
  • 恋愛
  • 精霊文学
  • ジユー
  • 作者