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"16分析一般応用はnoteから読んでね"

"Oliver Arata Takahashiのnote"

[16分析理論]

プラグマティズムと精神分析

12/14/2019

 
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プラグマティストなら精神の課題をどう考えるだろうか。16タイプ島の登場人物ISTPのレーサーを例にとって説明していこう。僕の作っている16タイプ島シリーズがまだの方は、こっちからみてね。

ISTPのレーサーの主張:
必要以上に、
人間の裏表を勘ぐってしまう。つい人の言葉を考えすぎてしまう。すると嘘つきに気づく。人間はもっと正直に自由に生きた方がいいと思う。

プラグマティストの見解:
人間が正直で自由に生きるべきだということが妥当な主張だとして、あなたはそれを考え何に取り組むのか。

ちょっと分解して説明しようか。ISTPというのはプラグマティストの異称を持つ。ISTPの思考機序からアプローチすれば、プラグマティズムの構造は難しくはない。

ISTPのレーサーの主張の解説
必要以上に、人間の裏表を勘ぐってしまう(演繹的に裏を取る考え方をしてしまう、人は嘘を吐くのじゃないかと思ってしまう)。つい人の言葉を考えすぎてしまう(過分析の考え方が行動化する)。すると嘘つきに気づく(帰納的観察が一般的法則を結ぶ)。人間はもっと正直に自由に生きた方がいいと思う(裏表があることは自分を苦しめる、同様に苦しむ人もいよう、という仮説形成 → ならばそういう不自由こそなくそう)。

このISTP(Ti-Se-Ni)の思考のルートの特徴は、演繹法(Ti)と帰納法(Se)を駆使しながら、仮説形成(Ni)へと向かっていくことだ。

プラグマティストの見解の解説
人間が正直で自由に生きるべきだということが妥当な主張だとして(真理の棄却、絶対的正しさの否定)、あなたはそれを考え何に取り組むのか(=あなたの考えはどういう行動を決定するのか)。

主張の本質的な正しさをプラグマティズムでは問わない。なぜなら、検証する手段がないからだ。プラグマティストは正しさを問わないから、多様な人間を受け入れる。ただし、代わりに問われることは、その主張はどういう行動を決定づけるのか、ということだ。ISTPのレーサーの主張は、"人間はもっと正直に自由に生きた方がいい"ということだけれど、これ自体の正誤を評価することは出来ない。代わりにプラグマティストがするのが、その考えはあなたにどういう行動をもたらすのか、という問いだ。そして起こした行動を評価することを通して、主張の正誤を検証するわけだ。主張が正しいのならば、行動も正しくなる。主張が誤っているのならば、行動も間違いになる。こういったことを、未来に視点を置いて評価を加えるのがプラグマティズムなんだ。プラグマティズムが哲学の分野として理解されるのに100年かかったのは、この未来から考えるということが難しすぎたということも原因の一つだろう。

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